訪問教育の授業で毎回、1個ずつ作品を作っています。
紙粘土にキラキラ絵の具をつける部分をスイッチを使って作業しています。
スイッチは棒スイッチ。
機械は、打楽器叩き装置の応用。スポンジ部分の先に、キラキラ絵の具をつけておいて、スイッチを入れると、紙粘土に付くしくみになってます。
これを毎回作っています。
作っているものがたまってきたら、それを組み合わせていろいろな作品にします。
「身体の学習」をした後、仰臥位になって身体を休めながら、手で感触の学習をしています。
ペットボトルキャップに4種類の素材(アルミホイル、ゴム、網、プチプチ)を巻き付けたものを、手に1つずつ持ち(2択)、「いらない方を捨ててください。」と教員がいうと、消去法で好きな方を選んでいきます。
最終的に1つ決まります。
キラキラ絵の具「グリッターグルー」を、2択で選んでいきます。見たり、手を伸ばして触ったりして選びます。
学校から担任が持って行った紙粘土、生徒が選んだゴム、選んだキラキラ絵の具。
材料がそろいました。これで上記の装置にセッティングして、作業をして、紙粘土にキラキラ絵の具をつけるとできあがりです。
打楽器叩き装置は、こちらの本を参考に制作しました。
「【改訂版】スイッチ制作とおもちゃの改造入門」
金森 克浩 (著) 明治図書
手の不自由な生徒が作業をできるようにするには・・・と考えていて結びついたのがこれです。
打楽器叩き装置のスイッチ操作で飛び出る棒の先に、スポンジブラシの柄の部分を切り、ボールペンの中のチューブを切って中に入れて、接続できるように加工しました。
用意するもの
・スポンジブラシ
・ボールペン(uni-ball Signo 0.5)のインクが入っているプラスチックパイプ部分
(外径5mm、内径4mm)
・ホットボンド
・糸のこぎり
・紙やすり
・瞬間接着剤
・油性マジック(細)
・プラスチックパイプ(内径4mm)に、打楽器叩き装置の飛び出る部分を入れると、ゆるいです。ホットボンドを入れて、はめてみて、少し冷えたら抜くと、型ができて、その後もいい感じで使えます。
・スポンジブラシの柄の太さが変わる辺りで糸のこぎりで切り落とします。中が空洞になっています。断面を紙やすりで削りながら、プラスチックパイプがちょうど入るように調整します。
・プラスチックパイプを入れてみて、パイプの先が突き当たったら、スポンジブラシから少し出るくらいのところで糸のこぎりで切り落とします。
・瞬間接着剤で付けます。
これでできあがりです。
太いスポンジブラシで、このアダプタをつくり、スポンジのところをけずり消しゴムはんこをつけたりするアレンジもできます。
打楽器叩き装置(蓋ははずすして、電池が落ちないように輪ゴムでとめます)をどっちもクリップツインタイプにセッティング。
どっちもクリップツインタイプのもう一つのクリップで作品部分をセッティングします。
・色紙粘土をペットボトルキャップに詰めるように入れる。
・ペットボトルキャップと丸形タッパーの蓋を押しピンで刺す。
・押しピンの持つ部分をどっちもクリップツインタイプで挟む。
作業が終わったら、丸形タッパーで保管しながら、学校に持ち帰れるようにします。