同僚より本校のICTの問題って何ですか?と質問を受けました。
おそらく他の特別支援学校にも、あてはまります。
上の図のバランスが良いと、学校内で授業でのICTが普及します。
【児童生徒】
本来、学習をするために登校しています。障害の関係の個人差が大きく、ICT機器を用いなくても何とかなってしまう児童生徒もいます。でも健常者でもスマホやパソコン、タブレットを便利に使っているのですから、児童生徒にとっても、きっと便利です。
【ICT機器】
GIGAスクール構想で特別支援学校にも、iPadが児童生徒数程度は配付されています。
学校によっては視線入力装置がセットで使える状態になっています。
Google Meetはオンライン授業で利用できます。iPadを大型TVに映すアダプタ、ケーブル、iPadタッチャ-、スイッチ類も揃っています。使える環境は十分です。
【教員】
その中で、一番の要因がここです。
教員は、切羽詰まるとICT機器を扱うことはできます。実際オンラインで授業を行わなければならない生徒がいます。その関係する教員は扱うことができます。
問題は、切羽詰まらない場合は、あまりICT機器に意識が向きにくいところです。
自立活動で、廊下を移動する練習をしたり、個別での学習でも、アナログでペグ差しを使っている学習を行っている場面を目にします。
ただ全校に対して、何年間も感じているのは、個別の学習で毎日登校している中で、週に3回で良いです。iPadやPCをうまく活用して、積み上げていける学習を行っていけば、けっこう力が付きます。
ICT機器を使って、児童生徒がもっと楽に学習をするように気持ちが向かない。ICT機器を使わずに、済ませてしまう。何とかなってしまう。
その辺りが、問題なのかなと感じています。
ICT機器の授業での活用方法の研修を毎年、講師で行っています。
一生懸命、受けてくれるのはありがたいのです。それを授業で生かしてやってみているのか。そうでもないようです。毎年、研修を受けて、終わっている・・・。そんな感じです。
でも中には1人くらい、目覚めてのめり込んでいく教員がいます。
頼もしいです。
その感じで、毎年同じことを、繰り返しているのが現状です。