ICT研修「演習」をしてみた

校内のICT研修で「演習」をしなければならなくなりました。会議室に集まってiPadの使い方をみんなでやる・・・みたいなのだったら簡単です。

 

講師による「講演会」であれば、Zoomで中継すれば済みます。

 

コロナ禍で全員は集合できず、県内の何か所かに会場が分かれています。半年程度ずっとどうしたらいいか悩んでいました。

講師と相談

講師に相談してみて、講師がやりたいことをするのが一番良いです。そしてそれをどう実現するかを考えればよいのです。

講師より「ICTを授業に導入しているが、目的を一度整理した方が良い」とアドバイスしてもらいました。ICTありきで進んできていて確かに大切なことです。

 

この学校に合った8項目に整理することにしました。

これをワークシートにし、教員全員が、自分が担当したり気になったりしている児童生徒について考え、記入しました。

事前準備

なぜ8つの項目にしたか・・・。

県内に8つの会場があり、それぞれにカメラ付きPCやiPad、ICT担当者がいるからです。

8つの項目のグループにICT担当者を配置し、その場でPCへ入力できる環境を整えました。

 

各教員が自分が関心を持っている項目のグループに入り、それぞれ均等の人数になるように調整しました。当日のリーダーや機器を準備する係も指名しました。

演習「本番」

県内8会場と講師をGoogle Meetでつなぎました。

クラウド上に「全体見える化シート(Googleスプレッドシート)」1枚と「各8項目の実践例シート(Googleドキュメント)を準備しました。「実践シート」は「全体見える化シート」のそれぞれの項目からリンクさせました。

 

8つのグループがGoogle Meet内で分かれ、それぞれのリーダーが演習を進行しました。グループのメンバーは、項目の自分が記入したところを発表しました。メンバーから出された内容を「グループとしての共通点」「教員のみんなができそうなこと」「本校全体のICTの手段」の観点でまとめ、ICT担当者(係以外の入力が速い教員も入力に協力)がその場でスプレッドシートとドキュメントに入力しました。

 

35分間で「全体見える化シート」が完成。

全体のGoogle Meetに集まり、各グループのリーダーが発表し、講師より指導・助言をもらいました。

 

現在も、みんなで作り上げた「全体ICT見える化シート」は職員共有ページからいつでも利用できるようになっています。翌年以降に赴任した教員も参考にできるようになっています。